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「グラトリを始めたいけど、どんな板を選べばいいの?」「柔らかい板がいいって聞くけど、キャンバーとロッカーはどっちがいい?」と迷っていませんか。
グラトリ(グラウンドトリック)は、ゲレンデの斜面で回ったり、板をしならせて跳ねたりする遊び方です。ジャンプ台やレールを使わないので、パークに入らなくても楽しめるのが魅力です。ただ、普通のフリーラン用の板だと「板がしならない」「回るときにエッジが引っかかる」と感じやすく、思うように技が決まらないことがあります。
この記事では、グラトリ用の板を選ぶときに見るべきポイントと、レベル別の選び方、そして楽天市場で買えるグラトリ向けの板からおすすめ7本を紹介します。
結論:迷ったらこの3本から選べばOK
| こんな人に | おすすめ | ポイント |
|---|---|---|
| グラトリを始めたい初心者・初級者 | K2 GEOMETRIC | 柔らかめのダブルキャンバー。プレスやバターに向いた形状 |
| 操作性重視で、回し系も練習したい人 | FANATIC TRICKMASTER | 超軽量のVダブルキャンバー。少ない力でプレスやスピンができる |
| 本格的にグラトリを極めたい中上級者 | FNTC CAT | グラトリシーンを引っぱってきたハイエンドモデル |
ここから、なぜこの3本なのか、どう選べばいいのかを順番に解説します。
グラトリ板の選び方|見るべき5つのポイント
1. 柔らかさ(フレックス)は「柔らかめ〜ミディアム」
グラトリでは、板のノーズ(前)やテール(後ろ)に体重を乗せてしならせる「プレス」や、しなりの反発で跳ねる「オーリー」「ノーリー」が基本になります。そのため、少ない力でもしなる柔らかめの板が扱いやすいです。
板の硬さには、縦方向の「フレックス」と、ねじれ方向の「トーション」があります。グラトリ板は、どちらも柔らかめに作られていることが多く、板をねじって方向を変えたり、プレスしたまま滑ったりしやすくなっています。
ただし、柔らかすぎると高く跳ねにくく、スピードを出したときにバタつきやすくなります。体重が軽い人・女性・初心者は柔らかめ、体重がある人や弾き系の技で高さを出したい人はミディアム寄りを選ぶと失敗しにくいです。
2. 形状は「ダブルキャンバー(ハイブリッド)」が主流
板を横から見たときの反り方を「形状(キャンバー形状)」と呼びます。グラトリでよく使われるのは、次の3つです。
- ダブルキャンバー(ハイブリッド):足元はキャンバー、真ん中やノーズ・テールはロッカー。反発と引っかかりにくさのバランスがよく、グラトリ板の主流
- ロッカー:板全体が逆反り。エッジが引っかかりにくく、回し系や乗り系の技が楽。ただし弾く力は弱め
- キャンバー:板全体が弓なりに反っている。反発が強く高く弾けるが、エッジが引っかかりやすく、乗りこなすには技術が必要
形状の違いそのものについては、キャンバーとロッカーの違いの記事でくわしく解説しています。この記事では「グラトリで使うならどうか」に絞って、後ほど比べます。
3. 形は「ツインチップ」を選ぶ
グラトリでは、逆向き(フェイキー)で滑ったり、180度回って着地したりすることがよくあります。ノーズとテールが同じ形のツインチップなら、どちら向きでも同じ感覚で滑れるので、回転系の技を練習しやすくなります。
この記事で紹介する板も、ツインチップか、ツインチップに近い形のものを中心に選んでいます。
4. 長さは「普段の板より短め」が扱いやすい
板が短いほど、回すときの力が少なくて済み、取り回しが楽になります。グラトリ用には、フリーラン用より少し短めのサイズを選ぶ人が多いです。一方で、短すぎるとスピードを出したときの安定感が落ちます。
身長・体重からの長さの目安は、スノボ板の長さの選び方を参考にしてください。そこから自分の滑り方に合わせて少し短めに調整するのがおすすめです。
5. 「軽さ」は回し系の技で効いてくる
360(サブロク)などの回転系の技では、板が軽いほど回しやすくなります。最近のグラトリ板は、芯材に軽い素材を使うなど、軽さを売りにしたモデルも増えています。回し系を練習したい人は、商品説明に「軽量」とあるかもチェックしましょう。
柔らかい板とやや硬めの板、グラトリではどう違う?
「グラトリ板=柔らかい」とよく言われますが、柔らかければ柔らかいほど良いわけではありません。得意な技が変わるので、自分がやりたいグラトリのスタイルで選ぶのがポイントです。
| 柔らかい板 | やや硬め(ミディアム)の板 | |
|---|---|---|
| 得意な技 | プレス、バター、乗り系(ノーズ・テールに乗って回る技) | オーリー・ノーリーなどの弾き系、高さのある回転技 |
| しならせやすさ | 少ない力でしなる | しっかり踏む必要がある |
| 反発(跳ねる力) | 弱め | 強め |
| 高速での安定感 | バタつきやすい | 安定しやすい |
| 向いている人 | 初心者、体重が軽い人、乗り系をやりたい人 | 中上級者、体重がある人、弾き系をやりたい人 |
はじめてのグラトリ板なら、柔らかめを選んでおけば大きな失敗はありません。まずは板をしならせる感覚をつかむことが上達の近道だからです。慣れてきて「もっと高く跳びたい」と感じたら、2本目で反発の強いモデルにステップアップするとよいでしょう。
キャンバーとロッカー、グラトリで使うならどっち?
形状ごとの特徴を、グラトリでの使いやすさに絞ってまとめると次のようになります。
| 形状 | グラトリでの良いところ | 気をつけたいところ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ダブルキャンバー(ハイブリッド) | 引っかかりにくさと弾きの両方をそこそこ持つ | どっちつかずに感じる人もいる | 初心者〜上級者まで幅広く |
| ロッカー | エッジが引っかかりにくく、回し系・乗り系が楽 | 弾く力が弱く、ターンでの安定感も控えめ | 転ぶのが怖い初心者、乗り系メインの人 |
| キャンバー | 反発が強く、弾き系で高さが出しやすい | エッジが引っかかりやすく、逆エッジで転びやすい | キャンバーに慣れた中上級者、ラントリ(滑りながらの技)もしたい人 |
迷ったら、ダブルキャンバー(ハイブリッド)を選んでおくのが無難です。実際、グラトリ向けとして売られている板の多くがこの形状です。ダブルキャンバーの中でも、ロッカー部分が大きいものは回しやすく、キャンバー部分が大きいものは弾きやすい、という違いがあります。
キャンバーの板は、上手に乗れると反発を活かした大きな技ができますが、エッジが引っかかったときのダメージも大きくなります。グラトリを始めたばかりのうちは、まずダブルキャンバーかロッカー寄りの板で基本の技を覚え、キャンバーはその後で検討するのがおすすめです。
レベル別|グラトリ板の選び方
初心者(ターンができるようになったばかり)
グラトリを始めるのは、木の葉落としだけでなく連続ターンで止まらずに滑れるようになってからが目安です。この段階では、柔らかめのダブルキャンバーで、価格も手ごろな板がおすすめです。転んで板に傷がつくことも多いので、最初から高価な板を選ぶ必要はありません。
まだ連続ターンが安定しないなら、まずは初心者向けのスノボ板から選んで、ターンを覚えることを優先しましょう。
初級〜中級者(オーリーや180ができるようになってきた)
基本の技ができるようになってきたら、軽さや反発にもこだわってみましょう。軽い板は回し系の技が楽になり、反発のある板はオーリーやノーリーで高さを出しやすくなります。グラトリ専門のブランドから、扱いやすさを重視した中価格帯のモデルを選ぶと満足しやすいです。
中上級者(弾き系・回し系を本格的に練習したい)
やりたい技がはっきりしてきたら、弾き重視か、乗り・回し重視かで板を選び分けます。ハイエンドのグラトリ板は、軽さと反発を高いレベルで両立させたものが多く、技の完成度を上げたい人に向いています。ターンやラントリ(滑りながら仕掛けるトリック)も楽しみたいなら、キャンバーベースのオールラウンドボードも選択肢に入ります。
グラトリにおすすめのスノボ板7選
ここからは、楽天市場で販売されているグラトリ向けの板の中から、おすすめの7本を紹介します。まずは一覧で比べてみましょう。
| 商品 | 形状(商品説明より) | 柔らかさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| K2 GEOMETRIC | ダブルキャンバー・ツインチップ | 柔らかめ | グラトリ入門・オールラウンド |
| FANATIC T-DECK | 記載なし(商品ページで確認) | 柔らかめ | 思い通りに板を操りたい初中級者 |
| FANATIC TRICKMASTER | Vダブルキャンバー・ツインチップ | 記載なし | 操作性・軽さ重視 |
| ACC MOVERZ | ダブルキャンバー(ガルウィング)・ツインチップ | ソフト | 回し系・パウダーも楽しみたい人 |
| FNTC CAT | Vダブルキャンバー・ツインチップ | 記載なし | 本格派の中上級者 |
| 011 Artistic DOUBLE FLY | 記載なし(商品ページで確認) | ソフト(トーションも柔らかめ) | 軽さと操作性を求める中上級者 |
| RICE28 RT7 | フルキャンバーベース・ツインチップ | RICE28の中で最も柔らかい部類 | ターンもトリックも楽しみたい中上級者 |
※形状・柔らかさは各販売ページの商品説明の記載によります(2026年10月時点)。
【グラトリ入門・オールラウンド】K2 GEOMETRIC(ジオメトリック)
- 足元付近がキャンバー、ノーズとテールがロッカーのダブルキャンバー形状で、エッジが引っかかりにくい
- 柔らかめのフレックスと耐久性のあるアスペンコアで、プレスやバタートリックにも向いた形状
- 軽量で反発もあり、フリーランからグラトリ・ジブまでこなすオールラウンドモデル
こんな人に:ターンができるようになって、これからグラトリにも挑戦したい人の最初の1本に。
【初中級者・操作性重視】FANATIC T-DECK(ティーデッキ)
- グラトリやジャンプなどのフリースタイルで「板を思い通りに操れない」人に向けたモデル
- 柔らかめに設定されたフレックスで、技にチャレンジしやすい
- プレスや乗り系の技から、キッカーでのジャンプ、カービングまで幅広く対応
こんな人に:手ごろな価格帯で、グラトリブランドの板を試してみたい人。形状やサイズの展開は商品説明に書かれていないため、購入前に販売ページで確認しましょう。
【操作性・軽さ重視】FANATIC TRICKMASTER(トリックマスター)
- ハイブリッドキャンバー(Vダブルキャンバー)・ツインチップ
- 超軽量で、少ない力でプレスやスピンができる操作性の高さが特長
- 適正スタイルはグラトリ、ジブ、キッカー、フリーランの順。サイズは139〜156cmと幅広い
こんな人に:回し系の技を練習したい人、軽くて扱いやすい板がほしい人。レビュー評価も高い定番モデルです。
【回し系・パウダーも】ACC MOVERZ(ムーバーズ)
- ノーズとテールの浮きを大きめにしたガルウィング形状のダブルキャンバー
- ロッカーボードのような素早いアクションができ、引っかかりにくく新しいトリックに挑戦しやすい
- ソフトフレックスで、パウダーでの操作性もよい
こんな人に:ロッカー寄りの軽快な乗り味が好きな人、個性的なグラフィックの板を選びたい人。
【本格派・ハイエンド】FNTC CAT(シーエーティー)
- グラトリシーンを引っぱってきたハイエンドモデル。形状はVダブルキャンバー・ツインチップ
- 足回りの「CarbonWeaveシステム」で、強い弾きとプレス時の安定感を両立
- ポリアミド製の超軽量トップシートで、軽さと力強い反発を生み出す
こんな人に:グラトリを本格的に極めたい中上級者。2026-27モデルは予約商品で、お届けは10〜12月ごろからの予定です。
【軽さと操作性】011 Artistic DOUBLE FLY(ダブルフライ)
- ソフトフレックスとトーションのバランスで操作性を追求した、011 Artisticの核となるモデル
- 芯材にサーフボードにも使われる超軽量フォームコアを採用し、軽さを追求
- 柔らかいトーション(ねじれ)で、自分のスタイルを出しやすい
こんな人に:軽い板で回し系や乗り系を楽しみたい中上級者。販売ページには型落ち・アウトレット品についての注意書きもあるので、購入前に年式と状態を確認しましょう。
【ターンもトリックも】RICE28 RT7(アールティーセブン)
- オガサカ製の国産ボード。「何でもできる優等生」を目指したRICE28のオールラウンドモデル
- フルキャンバーベースながら、フレックスはRICE28のラインナップの中でも最も柔らかい部類
- ノーズとテールでサイドカットを変えており、雪質に合わせて前後を入れ替えて使える
こんな人に:キャンバーの反発を活かしたい人、グラトリだけでなくターンやラントリも楽しみたい中上級者。
グラトリ板の予算の目安と買い時
- 3万〜4万円台:型落ちモデルや入門向けのグラトリ板。初めての1本ならこの価格帯で十分
- 5万〜9万円前後:グラトリ専門ブランドの中〜上位モデル。軽さや反発にこだわりたい人向け
- 10万円以上:国産ボードやハイエンドモデル。長く乗り込みたい中上級者向け
※2026年10月時点の楽天市場の価格帯です(板単品)。
グラトリ板は転んだり板同士をぶつけたりして傷がつきやすいので、初心者のうちは型落ちモデルを選ぶのも賢い方法です。グラフィックが変わっただけで中身はほぼ同じ、ということも多くあります。型落ちの探し方や注意点はスノボ板の型落ちの選び方で解説しています。
反対に、人気モデルの新作は秋の予約販売の時期に売り切れることもあります。欲しいモデルやサイズが決まっているなら、早めにチェックしておきましょう。ブランドごとの特徴を知りたい人はスノボ板のブランドもあわせてどうぞ。
グラトリ板と合わせたいビンディングとセッティング
グラトリのしやすさは、板だけでなくビンディングやセッティングでも変わります。
ビンディングは「柔らかめ〜ミディアム」
板が柔らかいのにビンディングが硬すぎると、プレスなどで足首を動かしにくくなります。グラトリには、板と同じく柔らかめ〜ミディアムのフレックスのビンディングを合わせるのが一般的です。具体的なモデルはスノボ ビンディングのおすすめ、選び方の基本はビンディングの選び方を参考にしてください。
角度は「ダックスタンス」、スタンス幅はやや広め
グラトリでは、前足を前に、後ろ足を後ろに向けるダックスタンス(後ろ足をマイナス角度にする)がよく使われます。前後どちら向きでも同じように滑れるので、フェイキーや回転系の技がやりやすくなります。
また、スタンス幅をやや広めにすると、ノーズやテールに体重を乗せやすくなります。ただし、広すぎると膝に負担がかかるので、自分に合う幅はスタンス幅の決め方で確認してください。
ビンディングの位置は「センター」から
ツインチップの板は、ビンディングを板の真ん中(センター)に取り付けると、前後どちら向きでも同じ感覚で滑れます。まずはセンターで試し、乗りにくさを感じたら少しずつ調整していきましょう。
グラトリ板を長持ちさせる手入れのコツ
グラトリは、板をしならせたり、エッジで雪面をこすったりと、普通に滑るより板に負担がかかります。長く使うために、次のポイントを押さえておきましょう。
- こまめにワックスをかける:滑走面が乾くと滑りが悪くなり、技も決まりにくくなります。やり方はスノボのワックスのかけ方を参考に
- 滑った日はしっかり乾かす:エッジのサビを防ぐため、帰ったら水分をふき取って乾かします
- エッジや滑走面の傷はチェックする:深い傷や欠けは、そのままにせずショップでの修理を検討しましょう
- シーズンオフは厚めにワックスを塗って保管:滑走面の乾燥とエッジのサビを防げます
また、グラトリの練習中は、お尻や手首を打つ転び方が増えます。板と一緒にスノボ用のプロテクターも用意しておくと、ケガの心配が減って思い切って練習できます。
グラトリ板に関するよくある質問
初心者がいきなりグラトリ板を買っても大丈夫?
連続ターンができるレベルなら、柔らかめのダブルキャンバーのグラトリ板は扱いやすく、普通に滑る練習にも使えます。ただし、まだターンが不安な段階なら、まずは初心者向けの板で滑りの基本を固めるほうが、結果的に上達が早くなります。
グラトリ板でカービングはできる?
できないわけではありませんが、柔らかい板は高速でのターンでバタつきやすく、深いカービングは苦手です。カービングもしっかり楽しみたいなら、RICE28 RT7のようなキャンバーベースのオールラウンドボードを選ぶか、カービング向けの板と2本使い分けるのがおすすめです。
女性向けのグラトリ板はある?
今回紹介した板の多くは、メンズ・レディース兼用で短いサイズも用意されています。女性は体重が軽い人が多いので、柔らかめのモデルを選ぶとしならせやすくなります。レディース専用モデルも含めて選びたい人は、スノボ板のレディースおすすめも参考にしてください。
グラトリ板は普段の板より短くしたほうがいい?
一般的には、フリーラン用より少し短めを選ぶ人が多いです。短いほうが回しやすく、プレスもしやすくなります。ただ、体重に対して短すぎると安定感が落ちるので、長さの目安から大きく外れない範囲で調整しましょう。
ダブルキャンバーとハイブリッドキャンバーは違うもの?
ブランドによって呼び方が違うだけで、キャンバーとロッカーを組み合わせた形状という点では同じ仲間です。ただし、どこをキャンバーにしてどこをロッカーにするかはモデルごとに異なるため、乗り味も変わります。板の種類全体の整理はスノボ板の種類と選び方でまとめています。
まとめ:柔らかめのダブルキャンバーから始めよう
グラトリ板選びで大切なのは、しならせやすい柔らかさ、引っかかりにくいダブルキャンバー(ハイブリッド)形状、前後どちらでも滑れるツインチップの3つです。そのうえで、回し系をやりたいなら軽さ、弾き系をやりたいなら反発の強さを重視して選びましょう。
はじめての1本なら、K2 GEOMETRICやFANATIC T-DECKのような柔らかめで手ごろな板から始め、技が増えてきたらFNTC CATや011 Artisticのような上位モデルにステップアップするのがおすすめです。

